姫路城を観ました。ついでに揖保素麺と室津も

神戸に来て生活も落ち着いてきたので、神戸の周辺を観に行くことにしました。神戸市内だってろくに観てないのですが、例の車は、二週間以上車を動かさないとエンジンがかからなくなりそうなので、エンジンをかけたついでに出かけた。

姫路城。説明は不用。世界文化遺産だそうです。400年前のお城が現存している。熊本城も名古屋城も焼失しているので、これに匹敵するのは松本城位か?

素晴らしいと感動したいのだが、どうしてもできなかった。やたら大音量で私の大嫌いなクソ演歌が流れている。常時流れているのかも知れないが、想像するに犯人はこれではないかと思う。田舎でによくあるナントカ祭りって、主催者の自己満足のためにやっているから、自分が良いと思っているものは、みんなも良いと思っているはずだとしか思わないんだろう。城壁の間では多少マシだが、天守閣に登るとうるさくてたまらない。世界文化遺産を落ち着いて観たいと思っていたのに、何が悲しくて氷川きよしを聞かねばならないのか?外国人観光客も多かったが、彼らはこの状況から何を感じたのだろうか?

「いちま〜い、にま〜い.....いちまい足りな〜い」という怪談は東京の番町の話だと思っていた。が、播州の間違いだった。ここにその主役「お菊」が身を投げたという井戸があった。

「揖保の糸資料館そーめんの里」なる所に寄った。入場料300円。工場の一部らしい。工場直販なら素麺は安いかと思ったけど、稲毛海岸のジャスコより高い。ような気がする。

何でも揖保の糸は5つのランクがあって、それぞれ帯の色が違うんだそうな。

残念ながら姫路で昼食をとってしまったので、せっかくではあるが素麺は食べなかった。そうめんの里で流し素麺というのもなかなかか。なぜかここも鹿児島発祥の回転式流し素麺らしい。14時という食事時とはややずれた時間ではあるが、他のお客もいないぞ。


春満開。素麺の里の周囲はれんげ草が満開。今でもレンゲ草を植えてから田植えをするなんて昔ながらの伝統だな。

島々が点在する瀬戸内海。国立公園の美しい眺め。だが、写真じゃ判りにくいが、これら島は関空を始めとする土木工事の採石として削られて、すごく悲惨な姿を晒している。

室津。今では忘れ去られているが、かつては日本を代表する港だった。朝鮮使も日本との往復の際は必ず室津に寄った。と聞いていた。ので、出かけたのだが「まっぷる」の兵庫版には室津を全く扱ってすらいない。完全に忘れ去られている。

由緒正しい灯台や、平安時代から続く神社が今も残っている。

神社の建物も室町から江戸初期のものが現存している。が、劣化が著しい。崩れかけた土塀が、今の室津の状況を物語る。

室津の診療所。昔の街並みを保存しようとしているらしい。道は恐ろしく細い。病院ですら昔の姿の建物を使おうとしている。が、機能を要しない施設なら構わないが、こりゃちょっと無理がある。ような気がする。


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