武庫川渓谷に行きました
ハードに遠出すると翌日は疲れが残ってしまい仕事に差し支えが出る。ので、遠出するのは土曜と決めていた。が、11月3日は晴の特異日。たぶん良い天気のはず。せっかくの晴天に出かけないのはもったいない。が、あまり遠出すると翌日の仕事に影響が出る。ので、近場でぜひ行ってみたい所ということで、武庫川渓谷に行きました。武庫川渓谷は宝塚のちょっと先。都市に隣接する大自然。
が、ここでちょっと判断を誤った。電車で行けば1時間もかからない。武庫川渓谷沿いを歩いてもそんなに時間がかからない。1日の行程としてはちょっと短すぎる。ならば...と思って自転車で出かけた。神戸の我が家から宝塚の奥まで片道2時間。高校の頃以来だと思う。こんなに長く自転車に乗ったのは。鹿児島でママチャリで桜島一周したけど、それよりもはるかに時間がかかった。痔じゃないけどお尻が痛い。ハイキングコース自体は楽なんですけどね。
晴天の秋の休日。渓谷沿いをあるくなんて、素晴らしいシチュエーション。
紅葉にはちょっと早かったけど、さぞや素晴らしいに違いない。新緑の季節だって素晴らしいだろうな。とてもこれが神戸や大阪から1時間以内だとは思えない。私は自転車だったので神戸から2時間かかったけど。
実はここは旧福知山線が武庫川渓谷のコース。今は複線化され真っ直ぐなトンネルになっているけど。で、途中に6つトンネルがある。ので、懐中電灯が不可欠。たくさんの人がハイキングに来てたけど、皆さんちゃんと懐中電灯を持っている。でも、枕木ってのは歩きにくい。人の歩幅より間隔がかなり狭い。し、等間隔で埋められていると思ったけど、意外にも間隔はバラバラでリズムもつかめない。せっかくの美しい景色なのにずっと足下を見ながら歩かねば。
トンネルの中はホント真っ暗。懐中電灯がないと全く進めない。下には枕木が残っていたり水たまりがあったり。古いトンネルなのでレンガ造り。ここに付いている煤は昔の蒸気機関車のものなんだろうなぁ。
秋の晴天のもと、多くの者がハイキングに来ていた。懐中電灯持って。で、私もコンビニおにぎりの昼食を取ったのだが、近くにいたオバサンが、弁当を食べたあとセンス持って踊り始めた。一人でハイキングに来るオバサンというのも珍しいが、突然センスもって踊り出すのはもっと珍しい。目を合わせないようにこそっと写真を撮った。でも、このオバサン、誰かの視線を感じると、突然さも暑かったようにセンスで顔を扇ぎ出すんですよ。そして人の目がなくなると再び踊り始める。そんな、ひとの目を気にするならば、こんなとこで踊るなよなよなぁ。それにしても、ハイキングに行くのに懐中電灯とセンスを持ってくってのはすごく笑える。
トイレや看板、それに樹木の説明など、きちんと整備がなされて素晴らしいハイキングコースなんですが、JR西日本の立ち入るなとの看板も。どうなっているんだろう?もっとも、JRの看板は朽ちて傾いていたんですが。
山また山の深山幽谷ですが、意外にも街に近い。し、地図によれば渓谷の断崖の上にはゴルフ場がある。近畿地方は、数百万年前まではなだらかな丘陵が点在する平原だった。武庫川はそのころ既に存在していた。その後300万年くらい前に六甲山が次第に隆起を始めた。武庫川の浸食力が六甲山系の隆起より勝っていたのでこのような渓谷ができた。山の上はかつての平原の名残で、ゴルフ場が出来るほど平坦になっている。右の写真でも断崖上の稜線が平坦なのが分かるはず。
この写真じゃ分かりにくいかな。不整合の露頭です。川沿いのところは六甲山系の主体をなす花崗岩。で、左のガケは礫岩(神戸層群の基底礫岩)。花崗岩からなる準平原の低地を堆積物が埋めた。その後、六甲山系が隆起したために渓谷が出来たんです。
リバーサイドタウンなる住宅地。武庫川渓谷の入り口にあります。台風による大雨で武庫川が増水したんだろうな。1階は完全に水没し、流水のために窓や壁の一部も破壊されている。ちょっと下流には、ここから流された橋が川底に横たわっていた。
宝塚と言えば歌劇団の大劇場。一応写真に残しておいた。この自転車は6段変速で8,480円。鹿児島で買った自転車13,800円より軽いし安いしカッコ良いしギアも多いので、長距離も.....と思ったけどやっぱキツイ。右は手塚治記念館。どちらも通過しましたけど。
自転車通行可の歩道。って言ってもこれじゃ自転車でも通れんぞ!宝塚にて
おまけ
なんと丸ポストが現役。鹿児島じゃ分からないでもなかったし、元町じゃ街の装飾として存在している。ここはどうみても現役。芦屋市国道43号沿いにて。
実はここへは車で一度偵察に来たんです。が、駐車できる場所がなくて断念した。武庫川渓谷の奥は乗用車ですらすれ違えない狭い山道や茅葺きの民家など、九州の山奥なみの光景があった。これでも神戸市/西宮市。狭い道沿いには「ペットを捨てないで!」との看板があった。大阪や神戸の人が何らかの事情でペットを買えなくなると、このあたりの山中に捨てるらしい。が、その看板のさらに先に山奥に進むと老人ホームがあった。なんと言ったら良いのか.......。