六甲山に登りました

 神戸の背後にそびえる六甲山系。我が家からも、良く見えるとは言わないが、なんとか摩耶山頂を見ることが出来る。地図で見ると水平距離4km、標高差690m。これは距離はちょっとあるけど、比高差は鹿児島の霧島連山の各登山口から山頂までと同じくらい。ならば登ってみよう。ムキになってドア・ツー・トップ?で1時間40分でした。ま、登山でムキになるのはアホなのですが。


我が家からは摩耶山頂がギリギリ見える。



登山口はいくつかあるが、新幹線の新神戸駅もその一つ。


 布引の滝の雌滝と雄滝。雌滝は新神戸駅からあるいてわずか5分。都会でこのような風景を見ることが出来るなんて驚き。すごくさわやかな気持ちになれる。皆さんも新幹線に乗るのにちょっと時間があるならば、ぜひ雌滝まで足をのばしてはいかが?雄滝は比高も50mくらいあってかなり立派。
 が、布引の滝は「那智の滝、華厳の滝とならぶ日本三大名滝」なんだそうだ。が、前二者とは規模が違いすぎるぞ。そういえば、過日、出張の際に通過した南紀白浜温泉は「日本三大名湯の一つ」だと自称していた。有名な温泉はたくさん思いつく。神戸でも有馬温泉はその一つかな。日本人に「温泉を10箇所あげて下さい」と質問したとしても10箇所には南紀白浜は出てこない。ような気がするが。


布引ダム。滝の上をしばらく行ったところにある。日本最古の重力式コンクリートダムなんだそうで。明治33年竣工。ここを水源とした水は美味しく、世界の船乗りの間でもKobe Waterは有名だと以前に聞いたことがある。「六甲の美味しい水」ですから。


が、神戸に来てもそれほど水が美味しいとは思わなかった。ら、実は布引ダムは耐震補強と堆積土砂の撤去中で、今は水道水を供給していない。と言うことは、我が家の水道水は、悪名高き淀川水系なのか?復活するのは数年先とのこと。残念!


歴史がふるいだけあって登山道も多い。のは良いが、廃道があったり立体交差(!)があったりして結構迷う。登山道で立体交差させるのに何の意味がある?実は交差する道は「登山」じゃなく山に沿ってあるくハイキング道らしいんだけど。三叉路の案内看板に2つしか方向を示していないものもたくさんあるぞ。「八甲田山死の彷徨」をまねして六甲山を彷徨させようと言うのか?


摩耶山頂の展望台。以前に車で来たときは桜が満開だった。が、季節はもう夏に。街の遠望はあまり変わらないんだけど。


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