六甲山に登りました2

 休みの日に、金を使わない、気分転換をする、充実感を味わう、健康に良いことをする、自然を楽しむ、地質の知識を得る、って欲張ろうと考えた結果が、近場の登山。過日、摩耶山に登った。我が家からだと全行程をあるいても3時間半もあれば往復出来た。
 でも、それじゃ半日しか潰せない。ので、もうちょっと遠くまで。で、六甲山を一部だけど縦走してみた。が、六甲山は意外にもハード。朝8時に我が家を出て、電車に乗らず住吉まで1時間半。既に汗でビッショリ。ここから山頂までの標高差は900m。まあ特別なものじゃない。と思ったが、標高差が問題じゃなく水平距離が問題。なんと9kmもある。ただ登るなら良いのだが、アップダウンを幾度も繰り返す。せっかく稼いだ高度なのにすぐに下りで無駄にしてしまう。かなりムキになってノンストップで頂上に着いたのが12時ちょうど。山頂で飲み物を補給しようと思ったが山頂には何もない。以前に車で出かけて山頂だと思って満足したのは、山頂から歩いて50分の稜雲台なる所だった。
 六甲山は600万年前、大阪湾や琵琶湖が誕生するまでは準平原と呼ばれる平坦な丘陵地だった。それが地震を伴う地殻変動の繰り返しによって、方や標高900mの六甲山頂、その10km南西には大阪湾堆積盆地の最深部が地下2800mにある(ちなみに後者は私が最初に解明したことです。エッヘン!)。ほぼ同じ高度だったかつての準平原に、今ではこれだけの差を生じた変動が起きているのだから、神戸に地震があるのは当然。


なんとダラダラした登山道だ。標高差900mなのに9kmも歩かねばならない。


やっと着いた山頂


山頂/稜線は準平原の名残を留めていて、比較的平坦


やっと摩耶山頂。途中10分の休憩/昼食をはさんで我が家から6時間半休み無く歩きっぱなし。ところがここで急に土砂降りの夕立。縦走は断念してロープウェイ/ケーブルカーで下山。


登山道の途中にあった本物の「六甲の美味しい水」をペットボトルに詰めた。梅雨の終わりでアジサイが満開


ホントはさらに摩耶山から布引の滝まで縦走したかったんだけど夕立のため断念。でも夕立がなくても体力が持たなかったかも?


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