熊野川の河原
皆さんはあんまり感動しないかも知れませんが、私にとってはとっても感動したもの。熊野川(上流では十津川と呼ぶ)の姿。本宮付近では川床幅は500m以上ある。その全てが砂利の河原。その中にわずかに網状流路がある。川の周囲には護岸も何もなくほとんど自然のままの状態。6年前にパプア・ニューギニアに出張で行った。その時、緑濃い山の間を、幅広い河原を持つ河川を見て感動したのだが、それと同じような姿が日本でも見ることが出来る。十津川村を捨てて北海道に移住する契機となった大洪水の際の礫もこの広い河原の地下数mの所にあるんだろうな。
将来、この河道が固定されると幅広い河岸段丘が出来る。河岸段丘ってのは氷河時代に氾濫した河原だと知識では知っているが、本当にそんな幅広い河原が出来るのか、ちょっと想像出来なかったんですが、これを見たらなるほど納得できる。
こんなに河床が広いのに通常はこんなに小さな流れ。全く手つかずの大自然です。