高野山

4年半前、神戸に1年間単身赴任していた時に、訪れたところ。その時は、もう訪れることも無いだろうと思っていたけど、なぜか再び訪れることになってしまった。
地理の知識は豊富であると自負していたが、高野山は奈良県奥部にあるというイメージを持っていた(最初に行ったのが十津川村経由だったからかもしれないが。しかし、高野山は和歌山県にある。5月中旬に千葉から愛車を回航してきたので、休日には出かけることが出来る。ということで、まずは高野山に出かけてお参りに行った。善男の典型だな、私って。

繰り返し行けば新しい発見もあるし、面白いネタもそれなりに見つかる。

高野山の中心、金剛峰寺の正門。前回訪れたときは、なぜか中森明菜のセカンドラブが大音量で流れていたのだが、今回は静けさの中、寺の鐘が鳴っていた。

金剛峰寺の庭。紅葉時期も美しいが新緑もまた美しい。

根本大塔に至る道。前回は紅葉がものすごく美しかった。新緑の季節もやはり美しい。

有名な根本大塔。2階建なのかと思ったら、下の屋根に見えるものは「モコシ」であって屋根ではない。モコシの中央にドームがあって、ドームのてっぺんを屋根が覆っている。つまり平屋建てなのだそうな。派手な朱色はいくら大きくても重々しさがない。

西塔。根本大塔と同じような形だか、かなり小ぶりの塔。こちらは江戸後期の建物。

東の塔(名前は忘れた)と根本大塔。手前の塔は1983年築造、奥の根本大塔は1933年の築造。色使いが落ち着いているので重々しいけど、手前の方は私がこちらで住んでいるアパートよりも新しい。新造の塔を落ち着いた色合い(天然のベンガラ)にしたのは、派手な大塔を好ましく思っていない者が少なくないため?

不動堂。このあたりでは最も古い建物らしい。鎌倉時代のものと推定されているそうな。

神仏混淆だったのでやむを得ないのだろうけど.....これら仏教の施設と一緒に、締め縄をつけた鳥居がある。

鳥居の反対側から根本大塔が見える。

ま、神仏混淆は歴史的経緯からあり得るとしても、その他の宗教は.....
この教会ってのは何なんでしょうか?

写真では分からないが、蝋燭に火を付けてお祈りしているのは、欧米系の人。蝋燭に火をともした後、両手を合わせて祈っていた。蝋燭ってのは、仏教のようだが、祈っている先は社だから神道。この人の宗教は....?

実はドイツ人(だと思う。ドイツ語だったので)のお坊さんもいる(左側の者)。彼の姿をテレビクルー(恐らくドイツの)が撮影していた。日本の僧侶と話すときは日本語、テレビクルーと話すときはドイツ語だった。ジロジロ見る訳にも行かないし、勝手に写真を撮る訳にも行かない。ので、望遠で遠く離れて撮影。

テレビクルー。ドイツ語を話していた。

欧米系のお客もかなり多い。喫茶店の看板の手書き文字も、明らかに日本人が書いたものではない。
案内看板も英和二カ国語で。和歌山南部では、中国人や韓国人観光客も少なくない。ので、看板や案内は4カ国語なのだが、高野山には中国人・韓国人は来ないのか、中国人・韓国人は見かけなかったし、案内看板にも中国語・韓国語は見かけなかった。

今回の一番の目玉。白装束に金剛杖、藁の傘の青年。正しいお遍路の姿なのだが.......頂部が薄アズキ色のモヒカン。おまけに両側面は餅網のような格子型にそり込みが入っている。すれ違う人も皆振り返っていた。気付かれぬよう、距離を置いて歩きつつ望遠で撮影。この写真では分かりにくいのが残念!

いい雰囲気のおにーちゃん二人組。だぼらっとしたジャージと、アディダスの靴と、携帯を打つ姿が素晴らしい。が、頭は見事な坊主。「いくら修行させられても、休日くらいは自由にしたい」ってことで、本当の自分に戻った時間なのでしょう。

企業の墓というのもいろいろある。ここに入る人の気持ちも理解できないけど、ま、それぞれの企業の特色があって面白いものもある。

新明和工業。ロケット型のお墓。

UCCコーヒーは、コーヒカップ型

悲しいのは、吸収合併された企業の墓。新会社からは手をかけてもらえる訳でもなく、草が生えて荒れた状況になっている。写真は控えるけど。一方で、元気な企業は社名変更しても、こまめに墓の碑も交換しているようだ。

日本シロアリ協会。って、自分で殺しておいて「安らかに」と言われたって、シロアリは成仏できんでしょう。

前回来たときには、工事中だった歩道は当然ながら完成しており、街の雰囲気に合わせるように、ガードレールも暗い色調の木のカバーが取り付けられている。

前回来たときにはポケモンのプリンが石材屋の店前にあったのだが、今はいない。プルートらしく見えるのだが、ちょっと違うようにも見える。プリンは結局誰かが買ったのでしょうか?


戻る