古座の一枚岩・滝の拝

熊野古道歩きも熊野三山まで到達してしまった。ので、観光に戻ることに。とは言っても、残された期間はまだ10ヶ月もあるから、一挙に行ってしまうと、後で困ることになるのだが....。
今回は古座の一枚岩を訪問。

約1500万年前の中新世に西日本の太平洋側で大規模火山活動が起きた。日本の南岸に新しい海洋底、四国海盆が誕生し、まだ生まれたばかりの熱い四国海盆が南海トラフから西日本の下に沈み込んだので地温勾配があがって火山活動を生じた。
熊野酸性火山岩類と呼ばれる。これらは那智の滝を造ったり、橋杭岩として貫入したり、あちこちに大規模岩体を残している。
古座の一枚岩は横幅数km、高さ数百mのバソリス。おそらくは火山下のマグマだまりだったはず。


残念なことに川の向こう側。写真ではスケールが判らないのが残念。


滝の拝。古座の一枚岩よりずっと面白かった。酸性火山岩類が貫入して堅いために滝が形成されている。


滝の上盤側は一面におう穴が形成されている。


これもおう穴



おう穴が連続して滝の下流の水路となっていることが判る。


滝の下流側は堆積岩。柔らかく浸食されやすいので峡谷となった。滝の部分は酸性火山岩なので堅く浸食されにくい。


下側は堆積岩。上側が酸性火山岩。地層を割ってマグマが貫入してきたのだろう。


堆積岩はマグマの熱で焼かれ、変成岩(ホルンフェルス)になっていて堅い。だから滝になる。


おう穴の一つにはサンショウウオがいました


よく判らなかったのがこれ。酸性火山岩が風食されたものとガイドブックに書いてあったのだが、砂浜でもない山奥なのにどうして局所的に風食されるのだろうか?私には全く想像出来ないのだが。


ハッチョウトンボ。希少な小型トンボ。体長は2cm程度。赤がオス、まだらがメス。


写真じゃサイズが判りにくい。


これも稀少トンボらしい。ハッチョウトンボよりは大きいが普通のトンボよりずっと小さい。


小川という名前の割には立派な川だった。


トンボがいるのは山手地区。と言っても、一般的な山手のイメージとはかなり違う。


ワイルドなトンネル。ナチュラルだな


大イチョウ


乳根と呼ばれる、枝から垂れ下がった根?がたくさんあった。このために子育ての神になっているらしい。垂れ乳とはねぇ........


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