たま電とたま駅長

 たま電と言っても東急ではない。和歌山電鉄貴志川線。赤字で南海電鉄から切り離された。地元の方々が猫をテーマとして盛り上げようとしている。鉄道マニアではないのだが、和歌山のガイドブック「まっぷる和歌山」の表紙にも出ている(ほど、和歌山には見るべきものが少ないってこと?)和歌山の観光資産。
 ガイドブックをよく見たら、たま駅長は1999年4月生まれとのこと。と言うことは猫の寿命から考えて、時間はあまり残されていない。と思って見に行った。


たま電


たま電


車内もタマ一色


床にも足跡。電気もネコ型


内外装は新しい電車のように見えるが、実は39歳の老朽電車


和歌山から32分、やっと終点の貴志駅に到着。タマとご対面。「帽子かぶっていないじゃないか」との声多数。


間もなく眠ってしまった。


駅長と言ってもガラスの箱の中に居るだけ。


勤務時間は9時から17時(冬季は10時から16:30)、日曜はお休みです。と、言ってもガラスの箱の中で寝てるだけのような気がするが。


駅長室の中にはもう一匹いた。後継者かと思ったが、タマより一歳若いだけ。後継者の育成が急がれるのでは?


 連休中のためか電車は満員。駅も雑踏。と、思ったらツアーまで出ているようだ。添乗員と一緒に電車に乗る。バスに乗ってこられたら、電車会社には収入にならないからねぇ。って、ツアーの意味あるのかなぁ。
 終点の駅は普段なら利用客もほとんど居ないのだろうが、満員だし隣のお店も満員。タマのおかげ。終点ってところが電車会社にとって都合が良い話。
和歌山電鉄にとっては後継者の育成は喫緊かつ必須の課題でしょう。銚子電鉄は「ぬれセンベイ」でお客を呼ぼうとしている。が、ネコ一匹で客を呼ぶ方がコストはかからない。電車の客の会話を聞いていたら岡山から、タマ駅長を見に来た人もいるようだ。


線路の周囲は除草もされて整備されている。雑草で覆われていた銚子電鉄や、紀州鉄道とは違う。レールは微妙に歪んでいるが、紀州鉄道に比べるとずっとマシ。

追記:タマ駅長の駅舎が改築されるそうな。よっぽど儲けたのか、さらに客を多数招くためか?しつこいようだけど、ネコの寿命を考えたら後継者の育成の方が急務だとおもうのだが。




戻る