梅を見に行きました

神戸に勤務していた5年前に、わざわざはるばる梅を見に出かけたことがある。が、なんのことはない。今はすぐ近く。とは言っても冬になって、ほとんど出かけることもなくなっていたのだが、そろそろ梅が満開になって春も近づいてきたことだし、観光スポットの少ない和歌山の中では有名な場所なので、梅林に出かけた。南部の梅林が有名なのだが、5年前に既に行ったので、今回は違う梅林、田辺の梅林を見ることにした。


青空と梅


いくつもの種類がある。


紅梅と白梅、しだれ梅

梅林としてお客を集めているところは、いろんな種類の梅がある。が、周囲の山も全て梅で、植えられているのはほぼ単一品種の南高梅。


深い谷底の集落から稜線まで全部南高梅。これだけ梅があると、さすがに梅の香りも感じられる。以前に南部梅林に行ったときにはあまり感じられなかったのだけれど。周囲の山も全て梅なのだから、ここだけ特別に「梅林」として売り出すのはおかしい気もするが、観光梅林は紅梅などいくつかの種類の梅も植えてあるが、農業生産との違いは、農業梅林は南高梅の単一品種だという違い程度か。青く見えるのは梅の実回収用のネット。収穫時期にはこれを広げて落果する実を集める。


愛車。ついに20年となってしまった。こちらでは野ざらしのため、ゴムやプラスチック部品が急速に劣化してきてしまった。トホホ.......


別にわざわざはるばる梅林に出かけなくても、通勤途中の空き地?のようなところには梅か柑橘類かのいずれかが植えてあるんですがね。梅は桜に比べて花が若干小さいのか?それとも密度が低いのか?桜より華やかさに欠ける。ような気がする。それとも植えられている梅のほとんどが白っぽい花の南高梅であるためなのかな?開花時期は長いのだけれど。

#サクラに比べて満開でも梅が華やかではないのは、花の密度のようです。一つの花芽から梅は一輪しか咲きませんが、桜は三輪咲くのだそうです。花芽から軸が出てその先に花が咲く。サクランボの軸の部分ですね。そして、軸の先に花が着くので基本的に花は下を向く。だから木の下から見上げると花がいっぱい見える。梅は枝に直接花が着くので、枝に隠れて上を向いて咲く花もある。花芽の密度が同じだったとしても、梅に比べ、桜は数倍華やかに見えると言うこと。
 桜が旧海軍や海上自衛隊のシンボルだということは良く知られている。世界的に見て海軍系の制服の階級章には星が付く(海軍少将ならベタ金に星2つ)のですが、日本では星ではなく桜となっている(海将補ならベタ金に桜2つ)。で、海上自衛隊が再建される前に、マッカーサー指令により海上保安庁が創立された。当時はまだ戦後4年しか経ておらず、海軍のイメージを引きずることは許されなかったので、海上保安庁は桜ではなく梅が用いられている(階級章は方位磁針マーク:梅は中佐相当以上の幹部の帽子のつば飾りとして)。それで海上保安庁は華やかじゃないんだな。


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