祝!ついに那智大社に到達!

熊野古道の中世のメインルート、中辺路(なかへち)を、紀伊半島の西岸、田辺市の出立王子から歩き始めて98km、熊野古道最大の難所と呼ばれる大雲取越を経て、ようやく那智大社に到達しました。いや〜遠かった.....。8分割したとは言え、一人であるく場合、車を置いたスタート地点まで往復しなければならない。つまり歩いた距離はこの2 倍! 安易に帰り道は国道をまわった所もあるけど、国道から離れてしまう岩神王子から先は、イヤでも同じ山道を戻らねばならない。
特に、大雲取越は14.5km、標高差820mの峠の往復。石畳と石段の間のような路面で、滑るし足に衝撃が来る。本当にヘロヘロ、ヘトヘト。


本日のスタート、小口集落より。那智大社は、向こうに見える標高887mの峠の向こうに。


大雲取越の半分ほどはこんな感じ。趣があるとも言えるけど、滑るし、堅いし、とても歩きにくい。下り道は膝がガクガク。


と思えば、地滑りでこんな場所も。地質・土壌に合致した本来の植生とは無関係に杉を無理に植林するからこんなことになる。


峠を3 つも越えなければならない。



でも、最後の舟見峠に来ると熊野灘が見えてくる。ゴールの近さを感じる。


本州最南端の串本と潮岬がチラリ見える。


勝浦の街も見える。


解説を読んでも良く分からないが、苔が丸く剥げているのを見て、神々がここに座ったと思いこんだようだ。


大雲取越の区間には王子がない。ためか、小雲取越と同様に歌碑が点々とある。厳しい昇りの道の時に「下りの道は心たのしも」と見て、帰り道はさぞや楽なのかと思ったけど、足はガクガクで全く楽しくなかった。


ゴール!つに着きました。那智大社です。でも滞在5分、直ちに来た道を引き返さねばなりません。


日本一の那智の滝。既に何度も行ったことがあるし、足が持たないので、滝は遠望だけに留めました。


青岸渡寺


何度も来ている割に、熊野古道の入り口には気付かなかった。なんと青岸渡寺の本堂脇にありました。


那智の滝も層だけど、途中の山は全て熊野酸性火山岩類。途中の山は基本的に花崗斑岩ないし石英斑岩だった。かつての火山直下のマグマだまりだったのだろう。舟見峠の付近ではやや発泡気味。


かなりマサ風化が進んでいて崩壊しているところが少なくない。


典型的な玉ネギ状の風化


玉ネギ状風化が進むと、丸く転がり落ちる。


昭和52年に天皇が来て植樹祭が行われた。当時は杉を植えることが善だったのだろう。天皇・皇后が植えられたのは杉と檜。


その会場は公園となっているのだが......GWの休日なのにこの状態。


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