天の岩戸神社

 神話は全く知識がないけど、神様(天照大神(あまてらすおおみかみ:太陽神のこと?))が昔「天の岩戸」に引きこもってしまい、真っ暗になってしまった。そこで引きこもった天の岩戸の前でドンチャン騒ぎをして、その様子を天の岩戸からちらっと覗いたときに無理矢理引きずり出したというストーリーは知っている。
その天の岩戸があるところ。残念ながら「天の岩戸」そのものは神聖な場所として、我々は見ることが出来ない。そんな歴史のあるはずの神社なのだが、その周囲は絵に描いたような寒村。神社の前には土産屋3軒、食堂1 軒の他、全部でも50戸位の小さな集落。周囲もいかにも生産性の低そうな棚田があるだけで、今でもどう見たって多くの人間を支えられるような土地ではない。ましてや古代にどうしてこんなに生産力のなさそうな地を題材として神話が生まれたのか、とても不思議。

天の岩戸神社。菊の紋章が皇室との関係を物語る。


 周囲の風景。高千穂峡谷と同じように阿蘇の火砕流が谷を埋め、その中心を現在の河川が下刻している。写真では中央に左右に林が見えるが、ここに峡谷があってその脇の岩盤(間違いなく阿蘇の火砕流の溶結凝灰岩でしょう)の一部が「天の岩戸」なのでしょう。写真を見ても解るように、多くの人間を支えられるような生産力がある土地ではない。どうしてこんな場所に古代に人が集まったのかとても不思議に思う。


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