その他

 赤目の滝や曽爾高原がある奈良県/三重県境は、第三紀中新世に大規模火山活動があって、大量の溶岩や火砕流を放出しました。これらが永い年月を経て浸食され、断崖を有する険しい山々となって現在に至っています。火砕流は溶結凝灰岩となって、柱状節理が見事に発達しています。北海道の層雲峡や、昨年秋に出かけた宮崎の高千穂峡と同じですが、これらはせいぜい3万年しか経っていないのですが、こちらは1500万年と500倍も歴史を有しています。


兜山。頂上付近は柱状節理が発達した溶結凝灰岩。凝灰岩は当時の地形面に沿って堆積するので、ほぼ水平な地層面として見える。山頂部にもやや左に傾いているものの、溶結凝灰岩のユニットを境する地層面が見える。少なくとも3回の高温の火砕流が、短期間に繰り返し発生したことが分かる。


曽爾村から名張市に至る県道。乗用車がすれ違うのがやっとなので、行楽シーズンには渋滞してしまう。6台先には普通の路線バス。バスと比べると谷の深さが分かると思う。所々に見える岩の谷壁は、柱状節理が発達した溶結凝灰岩。


天然記念物のオオサンショウウオ。赤目川に棲息しているらしい。渓流に入るには、サンショウウオセンターなる有料の展示館を経ないとならない。ただ山を散策するにも300円取られる。


名物「へこきまんじゅう」。サツマイモの饅頭らしい。食べなかったけど。


おまけ。帰路、大阪市内にてバスが発車しようとしているのに、どの車も譲らない。「大阪はやっぱり...」と思いつつ譲ったらバスであっても、道路交通法で優先権を有している乗り合いバスじゃなくて、自動車学校のバスだった。と言っても生徒の送迎じゃない。なんとバスの路上運転教習中。考えて見りゃバスの教習車ってのも当然あるはずなんですけど見た記憶がなかった。教習車の上にバスなもんだから、かなりトロい。


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