曽爾高原

 「そに」と読む。曽爾村は赤目の滝がある三重県名張市の南に隣接するが、こっちは奈良県。ススキの原で有名らしい。私が持っているガイドブック「るるぶ 週末小旅行関西周辺」には、赤目四十八滝と並んで前の方に独立したページで案内されていた。が、地図で見たら車で30分程度の場所。なので両方でかけて見ることにした。ただね、こんな田舎なのに駐車場が高いこと!赤目の滝は800円でここもしっかり有料で600円。南九州じゃ市街地じゃないかぎり駐車場はタダだったんですがねぇ


紅葉と違ってススキの穂はしっかり出て、秋の風情満開。一面のススキ野。札幌と違って飲み屋は一軒もないけど。


背後の山から望む。湿原があるらしい。たぶん山体崩壊によって出来たものだろう。高原自体も同じ成因だと思う。磐梯山と五色沼が有名だけど、ここは火山ではないが、山体崩壊の規模が小さく古いヤツだと思う。しかし、よく見ると、この山は不自然でしょ?湿原付近のススキは自然だと思うけど山の斜面は、バリカンで刈ったように稜線でスパッと樹木がなくなる。明らかに人の手によるものだな。


枯れススキが燃えても周囲に燃え広がらないように、境界部は刈り込んで焼き、防火帯を設けてある。稜線の向こうは 200mもの落差を持つ屏風岩なる急崖。こっちからじゃよく見えないけど。ま、見えた時には転落しているか....。


湿地があった。当然ながらそこは植生は違う。でも、これだけ埋積されていると鳥などは近寄らないらしい。大台ヶ原や赤目四十八滝でもだったが、三脚にカメラを乗せた中高年の者がたくさん。写真ブームなのかな?


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