球泉洞・大口・紫尾温泉に行きました
職場で鹿児島県北西にある「紫尾温泉は良い」という話を聞いた。どこがどのように良いのか判らないが、とにかく行ってみることにした。ガイドブックで調べたら、なかなか趣のある写真があったので、写真にあった「しび荘」に行くことにした。実は、この前にも出水でツルを見た帰路に訪ねようと思ったのだが、土曜日にもかかわらずお休みだったので、これが二度目のチャレンジ。
鹿児島県北西部では、出水のツルを見てしまったので、大口と、そこからはちょっと遠いけど熊本県球磨川沿いにある鍾乳洞(九州最大なんだそうです)もあわせて行くことにしました。
加久藤峠より
鹿児島から球磨川沿いの人吉に行くには、加久藤峠を越えていきます。ここは数十万年前の大カルデラ(加久藤カルデラ)の縁です。加久藤カルデラは今は南東に霧島火山群ができてしまって、かなり埋積されていますが、カルデラ西部には昔のカルデラ地形が盆地として残っています。なかなか美しい眺めなのですが、残念ながら車を停める場所がほとんどない。
人吉ループ橋
加久藤峠は急峻で、国道は両側ともルール橋またはループトンネルとなっています。これは人吉盆地側のループ橋。
球泉洞の鍾乳石
九州最大の鍾乳洞、球磨川沿いの球泉洞に行きました。きちんと整備されていて、ハイヒール履きでも見学できる。が、それだけに当たり障りのないコースだったのが残念。ただし、それは入場料1050円の通常コースだからか。オプション600円で探検コースなるハードコースも用意されている。
鍾乳石が緑がかっているのは照明のせいです。
球磨村から大口市に抜ける道は、ものすごくハード。軽自動車1台がやっとという道幅。途中の集落は「これが21世紀初頭の日本なのか?」とビックリしてしまうような光景だった。熊本・宮崎県境の水上村や椎葉村もすごかったけど、さらに超越している。どうみたって50年前の姿がそのまま保存されている。
廃校があった。映画に出てきそうな感じで思わず写真に残してしまった。バス停を見るとかつてはここに鉄道もあったらしい。
曽木の滝
加久藤火砕流の溶結凝灰岩が崖になって滝を造っている。かなり幅が広い滝(200m以上ある)で「東洋のナイヤガラ」という看板が随所にあった。が、落差12mしかない。こんな滝と比べられるんじゃ、ナイヤガラが怒ってしまいそう。ちなみにここは「○○の○○」というフレーズが好きらしく、大口市も内陸にあって寒いところだとのことで「鹿児島の北海道」と呼ばれるんだそうな。○○の○○なんて、なんとか銀座みたいで、最初からまがい物の地位で満足していることを示している。ちなみに東京の目白もメジャーになるなんて最初からあきらめている。「目白銀座」なるネーミングで満足しているかわいそうな街。
ついに念願の紫尾温泉に!紫尾温泉は神社の下から湧きだしている、たいへんありがたい温泉なんだそうで、硫黄泉ですがかなりマイルド。この露天風呂は小川沿いにあって、ガイドブックによれば5月にはこの川には蛍が舞うんだそうです。でも、マイルドとは言え、温泉水が直接流れ込む小川で蛍は繁殖出来るんでしょうかね?
最初は露天風呂の入り口が判らなかった。普通は大浴場の先に露天風呂があるのだが、ここは全く別になっている。渡り廊下にドアがあって、そこから出た軒先に脱衣カゴがある。
で、実は風呂は駐車場から丸見え。誰も客は居なかったんですけどね。風呂の中から撮影した証拠に足を写し込んでみた。