吉 野 山

 

 高校の時、日本史は成績が良かった。のだが、あまり記憶に残っていない。共通一次では世界史と地理を選択したせいか?
 ま、それはさておき、吉野。鎌倉幕府が滅びたあと、後醍醐天皇が建武の新政を始めたものの、時代錯誤の執政のために不満が一杯になり、わずか2 年で足利尊氏に京都を追われ吉野に逃れたという歴史は覚えている。神戸にも、負けると覚悟しつつも後醍醐天皇に忠誠を誓い湊川の戦いに出陣した楠木政成(皇居前に銅像がある)を祈念した湊川神社がある(職場から昼休みに自転車で行ける距離にもかかわらず、まだ出かけていないが)。十津川への道の途中には、南北朝時代のヒーロー楠木正成の居城、千早城にちなんだであろう「道の駅千早赤坂」があって、トイレを利用させて頂いた。
 今回、意外にも時間があって、途中に吉野町を通過したせいもあって、帰路に吉野山に寄らせて頂いた。吉野はサクラでも有名(ソメイヨシノとは全く関係はないけど)なので、桜の時期の方が良いのかも知れないが....。
 熊野三山が世界文化遺産に登録されたのは知っていたけど、ここも一緒に登録されていたとは知らなかった。ま、そう言えば熊野・吉野国立公園ですからねぇ。


吉野の中央にそびえる蔵王堂と、その山門。なかなかの存在感。だが、よく調べずに出かけたので、この隣にある、肝心の南朝が置かれていた金輪寺は通過してしまった。残念!


水分神社も、千数百年の歴史を持ち、現在の社殿も安土桃山時代のものだそうで、とても歴史を感じさせるもの。


突如思い立って寄ったので、十分な知識がなかった。吉野の入り口の駐車場を見ると主な見所まで、あるけるような表示になっている。が、これはインチキ。見所である水分神社や金峯神社は、中心地のすぐ横に書いてあって、かつ、所用時間が書いてない。実は、ここから水分神社まで 2.4km、金峯神社まで5kmもある。さすがに金峯神社までは行けなかった。大台ヶ原よりも疲れた。疲れながらもやっとたどり着いた水分神社には無料駐車場があった。トホホ...。


吉野と言えば桜が有名。確かに、今は葉もかなり散っているけど桜も多いことは分かった。が、谷の向こうの山は何だ?植林された杉の斜面の一部だけに無理矢理桜を植えている。こりゃかなり無理があるな... .どうせなら山全部桜にすれば良いのでしょうと思ったのか、杉を伐採した斜面があるのだが、地滑りのために無惨な山肌を晒している。


花壇と言いつつも有名な旅館なんだそうで、天皇も泊まったとか。そう言えば「さくら水産」なる居酒屋は東京ではよく利用したな。


喫茶店と薬屋。吉野葛は、昔「おいしんぼ」で知った。どこが違うのか分からないが。喫茶店でもくず湯やくず餅などがあるらしい。ガマガエルをを置いた薬屋。話のタネに買おうかとも思ったんだけど3150円もするのでやめた。何に効くのだろう?


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