熊野本宮大社
熊野三山の一つ。熊野古道の中辺路を歩いて制覇して到達したが、滞在5分で引き返すことになってしまった。5年前に訪れた時も23年前に来たときも感動した。それは社がナチュラルで檜皮ぶきのせいもあるのかもしれない。新宮の速玉大社も鹿児島の霧島神宮も奈良の春日大社も朱塗りで重々しくなく、全く感動しなかったが。
ウッディナチュラルの鳥居。やっぱ日本はこうでなきゃ。
とは言いつつも、本宮大社はごく新しい。明治22年の大水害で流されて今の地点に移転した。旧社殿があった場所に大鳥居が残されている。残されていると言っても昭和15年にスチールで造られたものなんだが。
旧社殿があった場所は今は堤防が築かれて守られている。神の住まいが現代土木による堤防で守られるってのはちょっと疑問を感じるが。
大鳥居の奥。ここからは撮影禁止。今は何もない場所なのだが。熊野速玉大社は撮影自由なのだが、本宮大社は何もない旧社殿跡も撮影禁止。
#だけど昔のHP見たらしっかり写真を撮影してました。どうも申し訳ありませんでした。
神社よりも感動した河原。昔、ニューギニア出張の時に原始河川の河原を見て感動したのだが、ここもほぼ同じ状態。中央右に小さく見えるのが軽トラック。河原の規模が想像できると思う。通常はこのような河原。流路も全く見えないような少量の流れ。増水時にはここ一面に川が流れる。氷河時代には日本の河川の多くはこのような状態だった。氷河時代が終わって洪水の頻度が減って流路が固定され、河原は河岸段丘になっている。相模川や多摩川などには河岸段丘が発達する。