五体王子
熊野の王子社には五体王子と呼ばれる、他の王子よりも格式が高い王子がある。金目当てで出来たインチキ王子とは違って、もともと地元の神社で立派な社が存在していたものらしい。
五体王子がどれなのかは文献によって違うらしいが、一般的には
藤代王子、切目王子、稲葉根王子、滝尻王子、発心門王子
をさすようだ。稲葉根王子、滝尻王子、発心門王子は歩いて訪れたが、藤代王子、切目王子のある紀伊路は国道になっているところも少なくなく歩きにくい。安易にも車で訪れました。
とても立派な神社です。
ご神木も立派で、昔から続いている由緒正しい神社であることが伺えます。
小さいながらも立派な境内があり、キレイに管理されていました。今でも土地の神社として崇められているのでしょう。
稲葉根王子(再掲です)
五体王子の一つという割には貧弱です。王子ではなく王子跡ですから。一旦は無くなってしまったものを、昭和36年に再建したらしい。
滝尻王子(再掲です)
これも貧弱。稲葉根王子のように一旦は消えてしまった訳ではないようだが。江戸時代に熊野古道のルートが変わり(潮見峠越えルートになった)、稲葉根王子や滝尻王子の前は通らなくなってしまい衰退したそうな。
発心門王子(再掲です)
かつては熊野本宮大社への入り口として大鳥居があったそうな。今は何もない。王子跡というからには、これも一旦は廃れてしまったのではないか?